トランス君の太陽光講座 詳細

投稿日
2019年9月7日

【トランス君講座】太陽光発電設備のメンテナンス機器をご紹介します!

    みなさん、こんにちは!

    今回は太陽光発電のメンテナンスに使用する機器の一部を紹介していくよ!

    ≪目次≫

    1.ストリングトレーサーの紹介

    2.太陽電池アレイテスターの紹介

    3.ソラメンテの紹介

    4.サーモカメラ測定の紹介

    5.まとめ

     

    はじめに

    太陽光発電は日中常に動作を続けるので、メンテナンスは必要ないというイメージもあるかもしれませんが、太陽光発電のシステムも機械のため故障する可能性は少なからずあります。

    万全な発電状態を維持する為に、定期的なメンテナンスは欠かさない事が重要なのです。

    今回はそんな太陽光発電システムに使用されるメンテナンス機器の一例を紹介いたします。

    全て使わなければならないというわけではありませんが、これらの機器の点検結果からそれぞれの状況で安全性と発電システムの正常性は判断されています。

     

    ストリングトレーサー(I-V測定)

    太陽光発電システムの動作確認は、系統(ストリング)の開放電圧(電流が流れていない状態)を測定しますが、実際と同様に電流を流さないと正確な性能チェックはできません。

    そこで開発されたのがストリングトレーサーです。

    モジュールを動作状態にして電流値と電圧値の変化を測定して確認します。

    この測定では、正常な場合緩やかなカーブ(I-Vカーブ)を示しますが、異常がある場合にはグネグネなカーブを示します。

    影や一部のパネル不良など、一時的な変化も見逃さずに異常をキャッチするので、より細やかな確認が可能となります。

     

    太陽電池アレイテスター SOKODES

    太陽光パネルの機能不全を屋根に上らずとも推定することのできる機器です。

    断線による障害の有無や、その位置を推定する機能が搭載されています。 携帯型で接続箱などからすばやく測定、判断が可能となっています。 GFタイプでは、電気が大地に向かって流れる地絡の有無も検出することができ、より安全に異常を発見することが可能になっています。

     

    ソラメンテ

    発電中のパネル表面にセンサーをあてることで故障を発見する機器です。

    IVカーブ測定やサーモなどでの測定には、安定した日射量が必要になりますが、ソラメンテはくもりでも安定して使用できます。
    パネルを外さずにパネル表面をスキャンすることで、発電していない箇所を発見できるため異常点を直観で点検することができます。 音とランプで発電状況が観察できるため、使用方法は非常にわかりやすくなっています。


    絶縁抵抗計

    常に稼働し続ける太陽光発電設備の、長期に渡る使用において絶縁劣化による感電や漏電などの危険性を予防するために使用します。

    絶縁抵抗計で絶縁効果の高低を確認することができ、この絶縁抵抗値は高ければ高いほど効果が高いということになります。

    電気設備技術基準の58条では、電路の使用電圧区分により、それぞれ絶縁抵抗値が定められており、それは太陽光発電の設備も例外ではありません。

     

    サーモカメラ測定

    パネルの異常発熱部分を見つける機器です。 パネルの異常発熱には”接触不良”と”発電不良”という大きな2つの原因があり、これらの異常は状況によっては発火事故を起こす恐れがあります。

    サーモカメラによる測定では、この異常発熱の箇所であるホットスポットを視覚的に発見することが可能です。 ホットスポットはそのまま見ただけでは見つけることが難しいですが、この機器ならばすぐに判断ができます。

     

    まとめ


    太陽光発電システムは屋外に設置しますので、天災や人災に遭う可能性がどうしても高くなります。

    表面上は無傷に見えても、内部ではダメージを受け、発電効率が下がっている、また健全な動作をしていない可能性があるので、定期的なメンテナンスは必要不可欠です。
    機器によってそれぞれ特徴と、示す異常が異なります。今回ご紹介した全ての機械を1回のメンテナンスで使用する必要はなく、異常があると分かってからその異常箇所を迅速に調べることに優れる機器もあります。


    メンテナンスでお困り事や気になることがありましたら、ぜひお問い合わせください! 弊社スタッフがお客様に合ったご提案をさせて頂きます^^