「布団から出たくない……このまま寝ていたい」
そんな憂鬱な気分で目覚める平日の朝ってありますよね。
実はそうなってしまうのは人間の脳の構造上、当たり前のことなのです。
今回の記事では、その悩みを太陽光の恩恵をもって解決する方法と、どうして太陽光によって気持ちよく目覚めることができるのか、そうしたほうがよい理由についてお伝えしていきます。
太陽光を浴びることで自然と目覚めよう!
夜寝る前にカーテンを開けておき、日が昇った頃に太陽光がまぶたに射し込んでくる状態にしておきます。すると、目覚まし時計に頼らなくとも、その光刺激で自然と目を覚ますことができます。
夜中にカーテンをあけておくことに抵抗がある、太陽光が直接射し込まない部屋で寝ている場合は、起きてすぐ朝日の当たる場所で5分以上太陽光を浴びましょう。
朝起きた直後のだるさが徐々に薄らいでいき、「今日も頑張ろう!」という気持ちになってきます。
人に活力を漲らせる脳内物質セロトニン
では、なぜ太陽の光を浴びると目が覚めるのでしょうか?それは別名”幸せホルモン”とも呼ばれるセロトニンが脳内で活性化するため。
脳内でセロトニンが分泌されることで、人は”覚醒”状態を維持することができます。
太陽の出ている日中に分泌が盛んになり、午後から夜にかけて活性が下がっていき、ノンレム睡眠時にはまったく分泌されなくなります。
そのため、起きた直後はセロトニンがほぼゼロな状態。
セロトニン神経の働きが完全に低下しているため、朝起きた直後はしんどくて当たり前なのです。
つまり、人が起きて眠る、その1日のリズムをコントロールしているセロトニン神経の働きを理解して刺激してやることで、朝スッキリとした目覚めから夜ぐっすりと眠るまでの1日を快適に過ごすことができます。
太陽光でセロトニンが活性化する仕組み
「太陽光でないとだめなの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、光がまぶしいからセロトニンが分泌されて目が覚めるわけではありません。とはいえ、私たちの働く事務所の蛍光灯が500ルクス、晴れの日の太陽光が100000ルクスであることから、人工の光など比にならないほどに太陽光は強力です。
その”光刺激”が網膜から入ることによって、1日の活動をスタートさせるために脳はセロトニンの合成を始めます。
まぶたを閉じていても網膜への光刺激は入るので、眠っている間にもセロトニンがゆるやかに活性化していき、目が覚めてきた頃には爽やかな気分で朝を迎えることができるのです。
まとめ
1日を快適に過ごすためには、日光を浴びることが大切です。太陽光は多くの恩恵を私たちにもたらしてくれますが、人間の脳もまた、太陽光を浴びることによって、毎日を幸せに過ごすためのエネルギーを発電しています。
自然のくれるエネルギーを有効活用しながら、素敵な日々を過ごしていきたいですね。